【ORASトリプル】スカバい!!大会レポート【スカイバトル】

パーティ

【前置き】

リユルンさん主催のトリプルスカイバトル大会、スカバい!!
https://note.com/riyulun_8win/n/nb6b1abe44843
に参加したときの構築。予選Aリーグ2-1で予選敗退。
以下長々と書いているが予選敗退者の言ってることなので真に受けてはいけない。

【メタゲーム予想】

参加可能ポケモンについては大会概要を参照のこと。
まず前提として、トリプルスカイバトルの競技人口は恐ろしく少ない。もしくは実は存在するが外界から遮断されたところで暮らしている。
参加するにあたり記事を漁ろうとしてみたがトリプル以外のスカイバトル構築記事はかろうじて見つけられたものの(それでも非常に少ない)トリプルかつスカイバトル用構築の記事は見つけられなかった。
ということで参加可能ポケモン一覧を眺めながらざっと考えた感じが以下。
トリプル初心者かつ制限ルールほぼ未経験者なのでどのくらい合ってるのかは不明。

[メガ枠]
強そう:チルタリス
普通:ボーマンダ
弱そう:それ以外
良耐性のチルタリスが強そう。マンダはまあ強いでしょう。
岩雪崩が飛び交う環境だと思われるためリザピジョは除外。メガプテラは強そうだけとプテラを入れられなくなる。チルタリスが強そうなので相対的にギャラドスも除外。

[準伝説]
強そう:ランドロスラティオスラティアスクレセリア
普通:ボルトロス、サンダー
弱そう:それ以外
ランドロスの強さは語るまでもない。一致技が1つもなかったとしてもそれは変わらないと思われる。ラティラティクレセは攻めてよしサポートでよし。ラティの電気耐性は光る場面がありそう。クレセはそもそも崩すのが困難でこごかぜと月の光だけで勝てる試合もありそう。
ボルトサンダーは岩氷弱点が足を引っ張りそうなため採用しづらい。


[一般枠]
強そう:トゲキッスエアームドロトム氷、サザンドラシビルドンファイアローマタドガスボーマンダ
エモンガエモンガ
アンノーンアンノーン

[S操作]
強そう:なし
普通:おいかぜ、こごかぜ、エレキネット
弱そう:トリル
追い風ユーザーがやたらめったら多いが積極的に追い風を貼りたいかと言われるとそんなことはないと思う。追い風貼ろうとした生き物が怯むと致命的なのと、相手の追い風に対して追い風ターンでぶん殴った方が良い場面がままあるのではないかという予想。そもそもとして追い風ミラーは後から追い風したほうが有利だと思っているがこの環境においては岩雪崩的な都合で後から追い風を貼れる保証がなく、それを加味した上での行動を要求されるためプレイング難度が通常に比べ跳ね上がる。また私の場合はトリプル初心者であるため横取りユーザーが誰なのかよくわからん。こまる。
ダメージレースを優位にできるこごかぜエレキネットは強そう。
トリルは、それそのものは弱くはなさそうだが「トリルを止める手段を止める手段」がほとんど存在しないこと、岩雪崩で怯むとトリルを貼れないこと、トリル用構築は全体のSが遅くなり運負け(相手側の攻撃試行回数が増えるため運ではなく統計学上必然的な敗北と呼びたい気持ちがあるがわかりやすさのため運負けと呼んでおく)を誘発しやすいことから採用しないほうが良いと判断。

[ワイドガード]
強そう:プテラ
一択。

[横取り]
強そう:ロトムムウマムウマージ
普通:クロバットバルジーナ
私自身は横取りはうまく使えないものの横取りを使えるポケモンを入れておく、場に置いておくことで相手が横取りをケアして動かなければならなくなるため余裕があればいずれか1匹採用したい。4枠の技すべてを見せないように立ち回れば、必ずしも横取りを覚えさせる必要は無い。

その他色々考慮要素はありそうだと思うが私が考えたのはこのへんまで。

カイバトル環境の特徴として、
・ガルーラがいない
ニンフィアがいない
ギルガルドがいない
・岩雪崩の通りが良い
・ガルーラがいない
・ガルーラがいない
・天候パ、滅び、叩きが事実上存在しない
・トリパが弱い(上述)
・ガルーラがいない
といったところが主だと考える。
制限ルールにありがちな一部のトップティアポケモンの使い方がそのまま勝敗に結びつきがちな環境っぽいけど誰がトップティアなのかはよくわかりません。
サイクル系を組もうとすると耐性での補完が困難。対面に寄せると岩雪崩に襲われるしスカーフ生物が致命的になる。ギミック系統の構築はほぼ組めない。ので構築難易度がやたら高いと思われる。
岩雪崩の一環がやばくてやばいが、これはある程度やばさを軽減できそう。
ということで、構築理念として
・なるべく数値を高くする
・ひこうタイプを極力採用しない
あたりを意識。あんまり色々考えようとするとまとまらないのでこれだけ。

[なるべく数値を高くする]
カイバトルとは岩雪崩である。そして岩雪崩には2つのリスクがある。1つは外し。1つは怯み。使うにしろ使われるにしろリスクを背負うことになる。
ゆえに一度怯んだら終わりになる構築だの一度外したら終わりになるような線の細い構築では話にならない。
それを回避するにはどうするか。簡単である。盛るのだ。種族値を。
種族値の余裕は立ち回りの余裕。

[ひこうタイプを極力採用しない]
タイプ被りを極力避けるのはポケモンの基本。トレーナーズスクールでも教えてくれる。
特に今回のルールは飛行以外まで見渡しても岩技を半減以下にできるポケモンが非常に少ない。岩雪崩の一貫性を少しでも低減するため、ひこうポケモンは多くて2体にしておきたい。
今回はプテラランドロスファイアローで合計1.5ひこう。ランドロスは0.5ひこうくらい。ファイアローのタイプ欄にはファイアローと書いてあるので0ひこうである。

【構築】
ポケモン 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
プテラ きあいのタスキ いわなだれ ストーンエッジ まもる ワイドガード きんちょうかん
チルタリス チルタリスナイト ハイパーボイス おいかぜ はねやすめ まもる しぜんかいふく
ロトム オボンのみ 10万ボルト ハイドロポンプ ひかりのかべ まもる ふゆう
ファイアロー こだわりハチマキ ブレイブバード フレアドライブ ちょうはつ はがねのつばさ はやてのつばさ
霊獣ランドロス とつげきチョッキ いわなだれ がんせきふうじ はたきおとす めざめるパワー氷 いかく
サザンドラ こだわりスカーフ あくのはどう りゅうせいぐん ほえる ちょうはつ ふゆう

プテラ  155-157-86-x-95-200(ようき)

チルタリス  179-x-111-117-126-118(ひかえめ)
メガ時    179-x-131-161-126-118

ロトム  157-x-135-145-139-113(ひかえめ)
ファイアロー  185-146-91-x-90-146(いじっぱり)
霊獣ランドロス  195-199-119-112-105-115(いじっぱり、UVUVVVのめざ氷個体)
サザンドラ  181-x-111-194-111-136(ひかえめ)

【個別解説】

プテラ 155-157-86-x-95-200(ようき)
陽気AS。とりあえずこいつから入れるのは正しそうだったため採用。
技は岩雪崩ワイドガード守ると、ワイドガードを気にしなくて良いエッジの4つ。挑発も欲しかったが外す技がないため見送り。
基本的に岩雪崩ボタンを押す生き物。良くも悪くも想像通りの生き物だった。

メガチルタリス 179-x-131-161-126-118(控えめ)
そのへんに転がっていた調整と技構成。
メガチルタリス入り構築を読むと、概ね「ガルドニンフドランさえどかせば強いがそれらをどかすまでメガ枠なしで戦う必要があり、つらい」的なことが書いてあり、つまり始めからガルドニンフドランが存在しないこのルールに置いては強いのではないかということで採用。
カイバトル用にちゃんと配分や構成、構築を考えてあげればよかったと悔やんでいるくらいに強かった。
・◇・<がんばった

ロトム 157-x-135-145-139-113(控えめ)
控えめメガボーマンダの竜の波動2耐え、陽気メガプテラのダブルダメ岩雪崩3耐え。
メガプテラハイドロポンプで確定、プテラを10万ボルトで確定。
オボンだからH156の方が良かったかもしれない。
貴重な電気枠であるロトムについては概ね入れない理由がないと思う。
氷と水の2択だが今回は岩弱点であること、素吹雪を打つと精神に異常をきたしそうになることから氷ロトムの採用は見送り、無難に水ロトム
文句なしの10万ボルト。めざ氷と悩んだがメガプテラシビルドン、ボルトサンダーあたりを考慮してハイドロポンプ。相手との殴り合いにおいて数値優位に立てる光の壁。
4枠目は横取りと悩んだが横取りをうまく使える気がしないので無難に守る。横取り使いたいと思う場面がなかったので横取り切りは正解だったと思うがエレキネットなども検討すべきだった。
想定通り光の壁が強かった。

ファイアロー 185-146-91-x-90-146(いじっぱり)
HAぶっぱ。
このルールでハチマキ以外をもつ必要は無いのではないだろうか。ひこうタイプの弱点をつく技が飛び交う環境でこいつが補助技撃ってる場合じゃない。
ブレバフレドラに加え、最低限のトリル対策として挑発。4つ目は正直なんでも良さそうだがメガチルタリスレイドバトルが発生した場合を考えて鋼の翼。ブレバだと羽で粘られて削れるので。
いつものやつで、いつもどおり強かった。

霊獣ランドロス  195-199-119-112-105-115(いじっぱり)
よくいるチョッキのやつ。めざ氷を4倍にしか打たず確定数が変わらないためC無振り。
相手の岩雪崩を強く使わせないために威嚇枠が必須、かつ岩弱点の威嚇枠ではお話にならないため必然的にランドロス
いっぱい耐えてほしかったのでチョッキ。
とりあえず岩雪崩と、単体岩技は最低限のS操作、命中安定(安定していない)で岩石封じ。浮いてるエスパー組に打つのと落としたアイテム分優位に立てるはたき落とす、相手のランドやメガマンダへの削り意識でめざ氷。
同じくいつものやつで、いつもどおり強かった人。ただし岩石封じよりも遂行速度意識のエッジが欲しい場面が多めだった。

サザンドラ 181-x-111-194-111-136(ひかえめ)
そのへんにいたやつ。
一致打点の悪の波動、最大打点の流星群、最低限のトリル対策に挑発、ココロモリ入りの変な積み構築を恐れて吠える。
一番の反省枠。よくわからん感じで運用されよくわからん感じで倒したり倒されたりしていた。
配分も技枠も持ち物もこれじゃなかったと思うしそもそもサザンドラ以外の誰かを検討するべきだった。とりあえず数値高いし適当に突っ込んどくかと思って入れたが、(最終的にサザンになったとしても)もっとちゃんと考える必要があった。
残り5枠については概ね満足しているだけに余計に。

【構築経緯】

個別解説で述べた通り、ガルドニンフドラン不在環境においてメガチルタリスが最強であると考えたためそこからスタート。ひこうタイプを極力採用せず、かつなるべく数値が高い構築になるよう残りを埋めていく。
ひこうタイプかつ決して高くない数値であるがプテラは外せない。高速岩雪崩が強いのはもちろんのこと、貴重なワイガ使いである。相手の岩雪崩、メガスキン勢のハイパーボイスを考えてもワイドガードはどこかに入れておきたい。
準伝説枠はランドロスを採用。岩等倍なので0.5ひこうタイプくらいのカウントで良い。メガチルタリスで詰める上で威嚇は有用と判断。かつ威嚇の主目的が岩雪崩の弱体化であり岩弱点の威嚇組は採用できないためランドロス一択。準伝説枠を消費してでも採用の価値があると判断した。
続いて水ロトム。余り積極的に追い風を貼りに行くつもりがなかったので打ち合い重視の光の壁がほしかった。一致10万ボルトによる削り、そこそこ一貫しやすい水打点持ちであることから採用。
5枠目はプテラの岩雪崩、チルタリスハイパーボイスによる削りからのスイーパーとしてファイアロー。ブレバ耐性の確保が非常に難しいことから受け出し性能のなさを加味しても文句なしの性能。
6枠目でスカーフ持ちの何かを入れようと思っていたところボックスに転がっていたのでサザンドラを採用。個別解説で述べている通りここだけは本当に後悔している。普段のトリプルでそこそこ強いし数値高いしまあ入れとっかみたいな入れ方したのでどこまでもよろしくない。
トリパ対策は拘り2体に仕込んだ挑発と吠える。最悪貼られても光の壁絡めたりチルタリスで羽休めたりで頑張る方針。トリル対策にそこまで多くのリソースは割かない形とした。

「なるべく数値を高くする」を達成できたか? →怪しい。プテラアローは理由あって採用しており、ロトムもオボン込みでそれなりに見れる数値になっているので及第点はもらえるか。
「ひこうタイプを極力採用しない」を達成できたか? →できた。プテラが1ひこう。ランドロスは岩等倍なので0.5ひこうくらい。ファイアローのタイプ欄にはファイアローと書いてあるので0ひこうである。残り3体はひこうタイプでないので当然0ひこう。合計1.5飛行であるため目標は達成できている。

【大会レポート】

予選1戦目 vsケツワープさん
先発クレセリアロトムギャラドス-控えシビルドンエアームドマンタイン
こちらの先発はプテラサザンロトム
勝ち。
クレセ入りにはクレセがどこにいても良いように中央サザン挑発スタートの決め打ち。
初手サザン挑発でトリルを止め、その後もサザンをいい感じに動かしてトリル止められる状況を作り続ける。
光の壁を貼りつついっぱい殴ってそこそこ怯ませたりして押し込んで勝ち。
初手はハーブケアで挑発より吠えるを押すべきだったので反省。


予選2戦目 vsMSA-003 ネモさん
先発マンダプテラトゲキッス-控えアローサザン水ロトム
こちらの先発はランドプテラサザン。
開幕相手のプテラが先に動き岩雪崩でこちらのプテラが怯む。マンダに追い風を貼られるがランドからマンダにめざ氷が入り大きく削る。
2ターン目ワイガを打つとプテラ岩雪崩、キッスシャインで一気にアドが取れ、ロトムの10万ボルトが急所でトゲキッスを落とせて爆アド。
プテラを落とされつつ、光の壁を貼りながらチルタリスを展開。マンダとサザンが守れなかったようで、そのままチルアローでごりごり削って勝ち。
キッスに10万急所当てた運勝ち感があるがBO1の大会なので許してください。
追い風貼らせても光の壁と威嚇で打ち合えるを実現できたので良かったと思う。


予選3戦目 vsうめqさん
先発チルタリスロトムエアームド-控えラティオスサザンプテラ
こちらの先発はサザンプテラチルタリス
開幕氷ロトムのスカーフ吹雪が2体に当たる。それだけならまだいけたけどサザンが相手のチルタリスの正面だったので数的不利を覆せずおしまい。
左右出し負けは多分どうしようもないけどそもそも先発でロトムを出しとくべきだったのと、結局サザンの適当さ含む構築の細部詰めきってないところがここでバレた感じ。向こうの方が構築の完成度高そうに見えたし必然の敗北。

【反省】

何度も言ってきた通りサザンドラが最大の反省点だと思っているが本質はそこではなく、私の気質として机上論で詰めるよりも実践で色々回して調整する節があること。今回のような事前に回して調整することが事実上不可能である場合に机上論の甘さがそのまま結果につながってしまう。個々の配分についてもだいぶ適当であり、同じ並びだとしても最適解からは程遠いだろう。
もうちょっと腰を据えて色々考えた方が良かった。

【むすび】

久しぶりのポケモンの大会参加。普段は使おうとは思わない色々なポケモンに目を向け考察するところから実践に至るまで、とても楽しい体験ができた。
クレセリアクロバット、氷ロトムなどなど、今回使わなかったが次回があれば使ってみたいポケモンもいるので9世代にトリプルスカイバトルをください。スカイじゃなくていいのでトリプルバトルをください。
主催者であるリユルンさん並びに参加者の皆様に御礼申し上げまして本記事の結びとします。